ブドウには体内に吸収されやすいブドウ糖や果糖などの糖質が多く含まれており、これらは体内で代謝の経過を経ずにそのままエネルギーになってくれるので、疲労回復効果が非常に大きいと言えます。また、ブドウ糖や果糖などの糖質は直接脳の栄養源となり、脳の働きを活発にし、集中力を高める効果があります。
ほかにも、ブドウにはポリフェノールが沢山含まれています。特に皮や種の部分に多く、これはガンや動脈硬化の予防に効果があるといわれています。また、その中のアントシアニンは色素成分で赤ブドウに沢山含まれており、目の疲れや糖尿病による目の病気など、視力回復につながる重要な役割を果たす成分として注目されています。
美味しいブドウの選ぶポイントは、色が濃く、表面に張りがありブルームと呼ばれる白く粉をふいたような物ががしっかりと付いているものです。また、枝の色が緑で、切り口が新しい物を選んでください。
ブドウの保存方法は、房のままの場合は、なるべく実に負担がかからないよう一房ずつ乾燥しないよう袋などに入れ、野菜庫に入れます。水に浸けると傷みが早くなるので、洗うのは食べる直前にしましょう。
房のままでなくても良いなら、実を一粒一粒枝から切り離しジップロックなど密封袋に入れて野菜庫に入れてください。切り離す時に、枝から引きちぎると、実の枝が付いていた部分に穴があき、果汁がにじみ出て傷みを早めてしまいます。なので、実を傷つけないようハサミで枝を2~3ミリ程実側に残して切り落ちしていきます。また、洗うのは食べる直前にします。
冷凍する場合は、実を房から切り離して保存する方法で、密封袋に入れたまま冷凍します。食べる時は食べる分だけ取り出し、さっと水洗いをすれば表面だけ溶け、皮が剥きやすくなり、シャルシャリしたシャーベットのように食べられます。また、解凍しきっても、枝の付け根がちゃんと蓋をしてくれているので果汁の流失も最小限に抑えられます。