春を告げるさわやかな苦味
春先にいっせいに芽を出すフキノトウ。独特な香りと苦みが特徴で、早春の食材として古くから愛されてきました。
フキノトウは、高血圧などに効果があるカリウムを豊富に含んでおり、香り成分であるフキノリドは胃腸の働きを良くする効果があるとされています。また苦み成分であるアルカノイドとケンフェールは、肝機能を強化し新陳代謝を促進させる効果や、活性酵素などの発ガン物質を抑制する効果が期待できます。
選ぶ際には、締まりがあって蕾(つぼみ)が硬く閉じているもの、周りの葉で花芽が見え始めるくらいまでのものを選びましょう。また、大きくなり過ぎているものは苦味が強いため小ぶりのものを選ぶと良いです。乾燥しやすいため、保存する場合はポリ袋などに入れて冷蔵庫で保存し、早めに食べるようにします。
一年の中でこの時期にしか食べられない旬の味覚をぜひいただきましょう。