“完全栄養食品”の代表格
今でこそ暖房設備が整った養鶏場でニワトリが育てられ、一年中簡単に手に入るようになった卵ですが、ひと昔前は暖房もなく、気候が暖かくなり産卵期を迎える春が卵の旬だとされてきました。
卵は、タンパク質、脂質、鉄分・カルシウムなどのミネラル、ビタミンA・B₁・B₂・D・Eなどのビタミン類を豊富に含んでいるのが特徴。中でもタンパク質は人間の体内でつくることができない8種類の必須アミノ酸をバランス良く含んでいます。健康を維持するために必要な栄養を豊富に含んでいる食材を「完全栄養食品」といい、卵はその代表格。ビタミンCと食物繊維は含んでいませんが、野菜や果物などと一緒に食べれば、すべての栄養素をとることができます。
また、殺菌作用・免疫力向上作用があり風邪薬にも使用されている「リゾチーム」や、脳の活性化などに効能がありアルツハイマーや生活習慣病の予防などの効果が期待されている「コリン」など、健康に良い成分がたくさんあるとされています。
日頃口にするものだからこそ、ぜひ地元産の安全・安心・新鮮な卵をご賞味くださいね。