下田なす
湖南市下田地区で明治以前から栽培されているナスです。
一般的なナス(千両ナス)と比べると小柄で、ヘタを縁どるように白くなるのが特徴で、長さは6~10cmほどです。
下田ナスの特徴は、水分たっぷりのやわらかな実と薄い皮です。この特徴である「水分豊富なやわらかさ」を保つために、夏の雨の少ない時には乾かないよう 畝の間に水をはる「畝間冠水(うねかんかんすい)」で常に水分を補給しながら育てる必要があり、栽培には多くの手間が必要です。
実はリンゴのような甘味があり、とてもジューシーで、アクが少ないので浅漬けなどの漬物にすると、その美味しさが際立ちます。また、 皮が薄いので煮物やてんぷら、炒めものなどにも利用しやすく、火を通すとみずみずしい旨みがさらに増すとあって、最近ではパスタやグラタンなど活躍の場を どんどん拡げています。お好みの料理法で下田ナスの魅力ある味わいを楽しんでみてください。