β–カロテン、ビタミンEたっぷりの栄養野菜
カボチャは甘みがあってやわらかく、煮物や天ぷら、スープやお菓子などさまざまな料理に使えます。旬は夏から秋ですが、完熟したものを適切に保存すれば、冬までもつのがカボチャの魅力です。
カボチャの果肉にはβ–カロテンがたっぷりと含まれています。β–カロテンは体内でビタミンAに変わり、粘膜を丈夫にして体の抵抗力を高めるので、風邪や肺炎などの感染症を防ぎ、疲れ目にも効果的です。さらに免疫機能を高めるので、がんの予防にも力を発揮するといわれます。
もうひとつのカボチャの特徴は、ビタミンEの含有量が野菜の中でもトップクラスであることです。ビタミンEは、老化促進物質の過酸化脂質の増加を抑えるため、若さを保つことに役立ちます。また、ビタミンEには血行を良くする働きもあり、冷え性解消にも良いといわれています。
さらに、わた部分にはβ–カロテンが果肉の5倍も含まれており、皮の部分にはビタミンA、Cも多く含まれています。スープや炒め物にしたり、煮物なら皮ごと煮るなど、カボチャの栄養を丸ごといただきましょう。