身体を冷やす作用があり
夏の暑い時期にこそ味わいたい野菜
トウガンは7〜9月が旬の野菜ですが、ウリ科の中ではやや遅めな収穫時期であることや、比較的保存が効くことから冬の瓜と呼ばれるようになったといわれています。風通しの良い場所で保管すれば冬まで保存ができますが、身体を冷やす効果があるため、今の時期に食べるのが適しているといえます。また、免疫力を高めるビタミンCが多く含まれているので、夏バテにも効果的です。
表面に白い粉をふいているものを選ぶと熟していますが、粉をふかない品種もあるので、その場合は濃い緑色で艶があり傷がなく、持ったときに重いものを選びましょう。切り売りのものは、切り口がみずみずしく真っ白で、種の部分までしっかりと実が詰まっているものを選びます。
風通しのよい冷暗所で保管すると数か月は持ちますが、カットのものは種とワタを取り除いてラップで包み、冷蔵庫に入れて保存し、早めに食べ切るようにしましょう。
調理する際は下茹ですることで、アクが抜けて形崩れを防げます。淡白な味わいなので、だしを利かせて調味し、しっかりと味を染み込ませると美味しくいただけます。また、冷蔵庫で冷やしてトロッととろける食感のトウガンも、この時期ならではの美味しい食べ方ではないでしょうか。