秋整枝
秋整枝は春整枝に比べて翌年の萌芽が揃いやすく、芽数型となり摘採期が早まる特徴があります。収量や品質に影響する重要な作業ですので、適期に丁寧に行いましょう。
整枝時期は、平均気温が16℃~18℃になった頃に実施します。整枝時期が早いと再萌芽し、遅すぎると翌年の一番茶の生育が遅れたり、台葉が冬期の障害を受けやすくなるので注意しましょう。また、冬期の寒害や凍霜害を受けやすい場所、防霜ファンを設置していない場所では秋整枝を行わず、春整枝を行いましょう。
秋整枝を行う位置は二番茶摘採後の整枝面から4~6㎝程度上を基本としますが、秋芽の生育状況に応じて高さを調整しましょう。
秋芽の芽数が多い茶園や生育の劣る茶園ではやや浅めの整枝を行い、生育が良く芽数が少ない茶園ではやや深めに整枝を行いましょう。
病害虫防除
防除作業もいよいよ終盤となります。カンザワハダニの発生が多い場合は、翌年に越冬しないよう防除を行いましょう。なお、秋番茶を摘採・製造する場合は、薬剤の収獲前日数など使用基準を遵守しましょう。