高品質な一番茶生産のため、次のポイントをふまえて適切な摘採・製造を心掛けましょう。
摘採前の準備
摘採時に、摘採刃の切れ味が悪いと茶葉の酸化が早まり品質の低下につながります。刈刃などに付着している汚れなどを取り除き、必要な場合は刃の研磨や交換をするなど摘採機の整備を行いましょう。また、摘採前には株面の落ち葉や鳥の羽根などの異物を取り除き、混入しないように努めましょう。
摘採
摘採位置が深すぎ、古葉や枝などが混入すると荒茶の品質が低下しますので、摘採位置を慎重に決定し、作業することが大切です。特に、可搬式は2人の作業なので、よく確認してから作業に取りかかりましょう。
摘採後の注意点
生葉の葉傷みや葉蒸れを防ぐため、できるだけ早く茶工場へ搬入するようにしましょう。また、生葉投入の際、摘採袋などに付着した石や土などの異物が混入しないよう注意しましょう。
病害虫防除
5月下旬からはクワシロカイガラムシ(第一世代幼虫)の発生に注意し、防除を行いましょう。
薬剤散布は防除適期を把握した上で、突っ込み噴口などを用いて、株内の枝に十分薬剤がかかるようにしましょう。また、薬剤ごとに防除適期や散布量
が違うので注意しましょう。