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農のこと

野菜の好適土壌pHを把握しましょう

 野菜の生育には、pH5.5 ~ pH7.0程度の弱酸性から中性の土壌が適しています。しかし、雨などの影響で何もしないままだと酸性に傾いていきます。そこで、アルカリ性の石灰質肥料(苦土石灰など)を散布し、酸度を調整しましょう。

 まず土壌の酸度に合せて、必要量の石灰質肥料を投入し、丁寧に耕うんします。pHの数値を1上げるには、壌質土の場合は苦土石灰で1㎡当たり(以下同じ)約200g、保肥力の弱い砂質土では半分の100g、粘土質の土では300gを目安にします。

 特殊な条件下でごくまれにアルカリ性に傾くことがありますが、この場合は硫安や過リン酸石灰などの酸性資材を使用しましょう。
 次の表を目安にPHを調整してください。

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 石灰質肥料には、❶石灰岩を焼いて粉末にした生石灰、❷生石灰に水を加えて化合させた消石灰、❸石灰岩を砕いた炭酸カルシウム(炭カル)、❹マグネシウム(苦土)を含んだ苦土石灰、❺貝化石やカキ殻、などがあります。

 ❶~❺の順でアルカリ分が少なくなるので、施用量が増えます。肥効もゆっくりになりますが、その分障害も起こりにくくなります。なかでもカルシウムとマグネシウムを同時に補給できる苦土石灰がおすすめ。種まきや植えつけの2週間前に散布してよく耕うんし、土になじませておきましょう。

 

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