気温も上昇し始め、茶樹の活動も活発化してきます。3月下旬〜4月上旬頃には、芽出し肥を施用しましょう。また、害虫も活動を始めます。被害を抑えるためにも、茶園を観察し、防除をしっかり行いましょう。一番茶の収穫に向け、防霜ファン、摘採機などのメンテナンスも事前に行っておきましょう。
春整枝
秋整枝を行わなかった茶園は春整枝を行ってください。春整枝は地下部の活動が始まる直前(平坦地では3月上旬〜中旬頃、山間地では3月中旬〜下旬頃)に実施しましょう。整枝位置は二番茶摘採後、整枝面から4〜6㎝程度の高さで行ってください。整枝が深くなると秋から冬にかけて充実した芽が刈り取られ、萌芽が遅れたり減収の原因となる場合がありますので注意しましょう。
病害虫防除(カンザワハダニ)
越冬ダニは3月中旬~下旬が基幹防除の時期となります。茶園をよく観察して発生初期の防除に努め、薬剤が葉の裏側によくかかるよう丁寧に散布してください。また、抵抗性個体の出現防止のため、ローテーションなどで同一系統薬剤の連用を避けるように努めましょう。