柑橘系やベリー系、イチジクなどの果樹の苗木を植え付ける時期は、根の活動が止まっている休眠期か、生長を開始する前が適しています。果樹の耐寒性や耐暑性によって異なりますが、おおよそ、落葉果樹なら葉が落ち11月から3月の休眠期、常緑果樹なら厳冬期を過ぎた根や枝が伸びる前の3月が適期
になります。
※常緑果樹はミカンやユズなどの柑橘類、落葉果樹はその他の果樹を指します
苗木の主な植え付け方
①植え穴を掘る
植える場所を決めたら、スコップで直径・深さともに50~60cmの植え穴を掘る。
②堆肥を入れる
ビニールシートの上に掘り上げた土の半量をおき、バーク堆肥適量を混ぜ合わせる。
③土を混ぜる
シートの上で、土とバーク堆肥を馴染ませるようによく混ぜ合わせる。
④植え穴に埋め戻す
堆肥を混ぜ合わせた土を、植え穴に埋め戻す。ビニールシートを使うと作業がラク。
⑤根鉢を崩す
苗木のポットをはずし、根鉢の底を軽く崩す。根が四方に広がるようなイメージで。
⑥苗木を植える
幹がまっすぐ上に向かう角度で、地面より低くならないように残りの土を入れる。接ぎ木部分は産めないように注意する。
⑦水鉢をつくる
植え穴に沿って、苗の周りを囲むように土を盛り上げ、円形の土手をつくる。
⑧支柱を立てる
株元から少し離して支柱を立てる。ぐらつかないようにしっかり差し込む。
⑨幹を固定する
ひもや誘引テープで、幹を支柱に固定する。ひもを使用する場合は8の字に縛ると良い。
⑩たっぷり水やり
水鉢の土手の高さまでたっぷりと水を入れる。半日後に土手を埋め戻して踏み固める。
⑪幹を切り詰める
充実した主枝を早めにつくるため、幹は株元から60~80cmほどの高さで切り詰める。
⑫癒合剤(ゆごうざい)を塗る
切り口に雑菌などが入らないよう、保護するために癒合剤などを塗る。