秋冬野菜のうち、キャベツ、白菜、ブロッコリーの自家育苗についてのポイントをご紹介します。
育苗・種まき・まき床について
キャベツ、白菜、ブロッコリーの育苗には3週間~5週かかります(使用するトレーにより育苗日数が異なります)。定植適期から逆算して種をまきましょう(目安は
8月上旬~中旬です)。
まき床について
苗床で育苗する方法とセルトレーなどを利用する方法があります。
【苗床の場合】
8㎝間隔の条まきとし、播種後はまき床の水分を保ちましょう。また、発芽した苗に直射日光が当たらないようトンネルを作って寒冷紗や“よしず”などで覆い、すそを上げて風通しを良くしておきます。本葉が1枚以上出てきたら日光に少しずつ当てて苗を強くし、2㎝間隔に間引きます。本葉が5~6枚になった頃、苗床を水でたっぷりと湿らせ、根に土が十分に付いた状態で掘り起こして定植します。
【セルトレーの場合】
72穴か128穴のセルトレーに専用の育苗培土を充填し、たっぷりと水を含ませてから、一つの穴に種を2~3粒まきます。覆土は種の3倍の厚さ(5㎜程度)が
標準です。覆土の後は手で軽く土を押し付け、発芽が揃ったら一穴に一株となるよう間引きしましょう(成長させすぎると根が密になり、後の生育に悪影響を与えます)。
使用するトレーでの育苗日数
育苗日数 | 定植のタイミング(本葉の数) | |
72穴トレー | 4週間 | 3~4枚 |
128穴トレー | 3週間 | 2~3枚 |
定植について
JAこうか管内での露地栽培では、キャベツ・ブロッコリーは9月10日頃まで、白菜は9月20日頃までです。連作障害のひとつである根こぶ病にかかりやすいため、キャベツ、白菜、ブロッコリーを2年以上作付けしていない畑を選んで定植してください。
※山間地および冷涼地は1週間早めに定植してください
追肥について
使用する土によりますが、育苗期間中に肥切れが発生した場合は追肥を行ってください。早く効果を出すため、液肥を潅注する方が良いでしょう。3日おきくらいに施用し、葉色が戻るまで行ってください。
病害虫の対策
アブラナ科の野菜は、共通してコナガやヨトウムシの幼虫による食害を受けることが多いので早期発見に努め、捕殺や薬剤散布による防除を心掛けましょう。