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農のこと

8月の水稲管理

 月の栽培管理の中で重要なのは、水管理病害虫防除です。
稲が穂や籾をつける時期で、本田での仕上げの段階に入ってきますので、適切な栽培管理を行い収量の確保と品質の向上を目指しましょう。

水管理

 稲は品種ごとに違いはありますが、多くの品種が8月中に出穂期を迎えます。出穂期の前後3週間はカドミウムの吸収抑制、収量の確保、品質の向上のため、常時湛水してください。(米のカドミウムの残留が0.4ppmを超えると、販売が禁止され廃棄処分の対象になります)
 近年、登熟期に高温となることが多く、水分不足により未熟粒の発生や籾の充実不足が多発する傾向にあります。高温が予想される場合は特に注意が必要です。落水の目標はほ場の土質にもよりますが、収穫の5日前からにしてください。

※ 前半の穂ばらみ期から出穂期にかけては、稲が最も水を必要とするため、水不足に注意してください。また、後半の出穂期以降の早期の落水は、登熟不良となり収量に影響し、品質や食味低下を招きますので、収穫作業に支障がない時期まで落水は遅らせてください。

 

病害虫防除

【穂いもち】
 無人ヘリ防除など集落単位で実施する水稲共同防除では殺菌剤は使用されません。穂いもちの常発地では、防除を個人で実施してください。「コラトップ粒剤5」が防除薬剤として有効です。

・穂いもち防除薬剤

薬剤名 10a当たりの使用量 使用時期 使用回数
コラトップ粒剤5 3~4㎏ 出穂30日前~5日前まで
(葉いもち初発10日前)
2回以内

※ いもち病の殺菌剤については、飛散を防ぐため粒剤を基本としてください。ほ場周辺でほかの作物が栽培されている場合、周辺作物への飛散が少ない粒剤の使用などの対策が必要です。また、液剤・粉剤の使用時は、風のないときを選び、周辺への飛散がないよう噴頭を下に向け、散布圧を過度に強くしないなど注意して行ってください。
※ 特別栽培米のほ場は、前述の防除ができません。万一、いもち病の発生が確認される場合は、営農指導課または各地区営農経済センターへご相談ください。

 

【斑点米カメムシ】                                                                                                    
 近年、JAこうか管内の米は、日本晴などの中生品種を中心にカメムシによる斑点米が発生し、品質が大きく低下しています。薬剤防除と畦畔の雑草管理とを組み合わせることにより防除効果を高めましょう。出穂期の2~3週間前と出穂期頃の草刈りが効果的で、薬剤の防除前日に行うとなお効果的です。また、薬剤散布の適期は、出穂期から10日後となりますので注意してください。

・斑点米カメムシの防除薬剤

薬剤名 10a当たりの使用量 使用時期 使用回数
スタークル粒剤 3㎏

出穂10日後頃
※ただし、収穫7日前までに散布

3回以内
※特別栽培米の場合は1回
スタークル粉剤DL 3㎏
スタークル顆粒水溶剤 薬剤50gを100ℓの水に薄めて散布(2000倍)
スタークル液剤10

薬剤1 0 0 ㎖ を 100ℓの水に薄めて散布(1000倍)

 

 

 

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