JAこうか女性部とJAグリーン近江女性部は、今年度、両JAがそれぞれ合併30周年を迎えたことに伴い、国の地理的表示(GI)保護制度に登録されているJAこうかの特産品「水口かんぴょう」とJAグリーン近江の特産品「近江日野産日野菜」を使った「近江米がすすむおかずレシピコンテスト」を開催しました。最優秀賞には、JAグリーン近江女性部の藤井喜代美さんが輝きました。
これは、食の大切さや地域農業の重要性を次世代につなぐことが女性部の役割であることを踏まえ、双方の女性部長が協議し、このコンテストを考案しました。女性部員を対象に8月1日~30日までレシピを募集し、両女性部員から27件の応募がありました。
9月中旬に行った第一次審査(書類審査)では、地元農産物の使用、料理のしやすさ、アイデアの斬新性、仕上がりの完成度を審査基準に各JAから上位3品を選考しました。9月下旬には、JAグリーン近江本店で、両JA役職員と女性部三役が審査員となり、一次審査同様の審査基準と試食による第二次審査を行い、最優秀賞などを決定しました。最優秀賞には、近江米と一緒に「水口かんぴょう」や「近江日野産日野菜」を幅広い世代に食べてほしいと考えた藤井さんの「水口かんぴょうと日野菜漬のハンバーグと生春巻き」が選ばれました。審査員らは、「特産品がハンバーグや生春巻きの中だけでなくソースにも使われており、新しい発見があった」と講評。優秀賞には、「水口かんぴょうと日野菜漬のきんぴら」「水口かんぴょうと日野菜漬のお相撲いなり」、佳作として「水口かんぴょうと日野菜漬と杉谷なすのミートグラタン」「豚と野菜のそぼろ俵つつみ焼」「水口かんぴょうと日野菜の肉巻き」が選ばれました。
今回の受賞作品は両JAのホームページや広報紙12月号の特別企画で紹介されるほか、レシピ本の作成や大農業祭での試食販売など特産品のPRを計画しています。同JAの津田総務常務は「地元愛を感じるたくさんのご応募をいただき、審査にはとても悩んだ。レシピを通して地元の特産品を多くの方に食べていただくきっかけになれば嬉しい」と話しました。
受賞は次の通り ※敬称略
▽最優秀賞=藤井喜代美(JAグリーン近江)
▽優秀賞=内貴富子(JAこうか)、安達華(JAこうか)
▽佳作=吉村順子(JAこうか)、明本朋美(JAグリーン近江)、谷やゑ子(JAグリーン近江 )