改植
茶樹は永年作物ではありますが、定植後数十年を過ぎると生産性が低下します。秋整枝が終了し、茶園管理が落ち着くこの時期に計画的に改植が行えるよう準備をしておきましょう。
また、改植を契機に斜度の緩和、排水設備、農道整備などの園地整備や徹底した土壌改良を行いましょう。
寒害対策
これから冬を迎えるにあたり、寒害を受けないよう茶園の点検および排水・保温対策を進めましょう。
気温が10℃を下回る頃になると秋芽の生育は止まりますが、根の生育は続くため、適度な水分・養分は欠かせません。ワラなどを畝間に敷く効果は大きく、寒風による地温低下の抑制・適度な保水・保肥効果が得られます。また寒冷紗などの直掛けも寒害に対して効果がありますが、遮光率が高いと光合成が抑制されるため、厳冬期のみに行いましょう。さらに、幼木園や風当たりの強い茶園では防風対策も重要です。
GAPによる点検
今一度、茶工場内での危険箇所の点検や異物混入の可能性がある場所の対策、摘採・防除器具などを細かく点検しましょう。