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農のこと

【9月の営農情報】野菜作りは「良い土」づくりから

 今月は基本に立ち返り「良い土」について考えてみましょう。

良い土の条件

 通気性や保水性、排水性が良く、乾湿の差が少ないことが良い土の条件です。保水性があるのに排水性もあるというと矛盾しているように思えますが、〝植物の成長に必要な水分は十分にあるけれど根腐りするほどべたついていない〟土の状態を指します。植物は、根から水と酸素と肥料を吸収するため、土中に適度な水分と空気、肥料分を保持するようにし、水はけが悪い場合は高畝うねにするなど工夫をしてください。

良い土を作るには?

 砂・粘土質の土壌では、土壌改良が必要です。良い土でも手入れをしなければ徐々に悪くなっていきます。堆肥や苦土石灰などの石灰資材を施し、野菜にとって良い環境を作りましょう。

耕土と施肥

 堆肥や有機質肥料を施用し、野菜の種類に合わせた深さに耕しましょう。有機質肥料は、土中の微生物が分解した後に植物が吸収するため速効性はありませんが、ゆっくりと長く効き、地力を維持できます。ただし、過剰な施用は野菜や土にとって害になることもあるので、適度に施しましょう。

野菜が好む酸性度

 作物の種類によって生育に適した土壌pH値は異なりますので、左の表を参考にしてください。

中性(pH7.0) ホウレンソウ、タマネギ、ゴボウ、アスパラガスなど
微酸性(pH6.0~6.5) トマト、ナス、キュウリ、ニンジン、キャベツ、レタスなど
弱酸性(pH5.5~6.0) パセリ、サトイモ、トウモロコシ、ダイコンなど
酸性(pH5.0~5.5) ジャガイモなど

 

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