春肥の施用
春肥は秋肥とともに一番茶の品質に大きく影響する重要な施肥です。
根が養分吸収を始める2月下旬頃から有機質肥料を主体に施用しましょう。1回の施肥量は窒素成分で10a当たり15㎏以内とし、それ以上となる場合は分肥しましょう。また、肥料の散布幅を広くし、根系全体の活性化を図りましょう。
施肥後は根を傷めないよう浅く土と混和しましょう。
幼木園では、成木園の施肥量に対し3年目60%、4年目70%、5年目80%を目安に行いましょう。
赤焼病の防除
赤焼病は秋整枝などの整枝時の切り口や強風による損傷部から細菌が侵入することで感染し、気温が高くなるにつれて感染率が高まります。秋期の発病葉は春期の感染源となるため、すでに赤焼病の発生がみられる茶園、また多発園や常発園では2月下旬から3月中旬に必ず防除を行いましょう。また、耕種的防除では、窒素肥料の多施用を避けることや、幼木園では防風網等により強風から保護する対策があります。