冬でも水やりは大切
凍えるような冬の寒さの中でも、植物は水を必要としています。乾燥しすぎると、春の出芽や開花に影響するので、冬場の水やりは大切な作業です。植物の呼吸量は少ないので、暖候期ほどの水量は必要ありませんが、土の表面が白く乾いた頃に十分に水をやりましょう。
寒ざらしで土ふっくら
作業の少ない冬期にぜひやっておきたいのは、空いているほ場の荒起こしです。長く栽培を繰り返していると、土は硬くなり、草花の生育が悪くなります。そこで、冬の間に深く土を耕し、下層の土をひっくり返して、冬の寒風と雨に打たせて空気に触れさせ、日光に当てておきましょう。寒風にさらすので、〝寒ざらし〟ともいいます。深さ30㎝くらいの土層を裏返すように耕しておき、春作業の直前に細かくします。起こした後に、酸性化している土を矯正するため、消石灰を振っておきましょう。こうすることで、土はふっくらとして、空気をたくさん含んだ、草花が好む土になります。また、日光に当たっていない深層の土を日光と冬の寒さに当てることで、害虫の卵や幼虫、目に見えない菌などの病害虫防除の効果も期待できます。