来年度の米づくりに向けて、肥料農薬関係の申込書を配布しています。そこで今回は水稲品種の選び方をご紹介します。
滋賀県の奨励品種から選ぶ
まず、滋賀県の奨励品種から選ぶことをおすすめします。これは良質な種子の供給体制が整っていることや栽培指導に関する情報(「栽培ごよみ」など)が作成されているためです。
自分の田んぼに合った品種を選ぶ
1.刈り取り時期に気を付ける
すべての田んぼの稲が適期に刈り取りできるよう、品種を選ぶことが大切です。
下記の表を参考に、成熟期の異なる品種を植えることが理想的です。同じ品種を作付けする場合は、田植え日をずらして順次、適期刈り取りできるようにします。
品種別の成熟期目安(5/10頃移植)
成熟期 | 品種 |
8/27 | みずかがみ |
9/3 | コシヒカリ |
9/4 | キヌヒカリ |
9/18 | 日本晴 |
9/20 | きぬむすめ |
9/23 | あきだわら |
9/26 | 滋賀羽二重糯 |
2.品種の特性を知る
水稲品種の特性を知り、気象条件や田んぼの土壌、立地に合わせた選定をすることが大切です。稲の倒伏耐性や耐暑性、病気の抵抗性を調べ、田んぼに合った品種を
選定しましょう。
近年、夏期の高温の影響から、米の品質低下が懸念されています。この場合は耐暑性の強い品種(みずかがみ)や、穂ばらみ期(幼穂形成期後半〜出穂期)が高温の時期を避ける中晩生品種(きぬむすめ・あきだわら)に換えることもひとつの方法です。
みすかがみ (作付目標:300ha) |
滋賀県が勧めている育成品種。カメムシの被害を受けやすいので適正な防除が必要ですが、高温に強く、猛暑の年でも品質が安定しています。 |
きぬむすめ (作付目標:108ha) |
日本晴よりやや晩生(2日~3日収穫が遅い)の品種です。稈長は85㎝前後。作りやすさは「日本晴」と同等で、収量や品質が安定しています。 |
あきだわら (作付目標:30ha) |
日本晴よりやや晩生(5日収穫が遅い)の品種です。稈長は80㎝前後で、収量や品質が安定しています。いもち病と縞葉枯病に弱いので、適正な防除が必要です。 |
※作付目標はJAこうかでの目標です