ほ場管理
夏から秋の時期にかけて茶樹は養分を盛んに吸収し、摘採や整枝などで疲弊した根や幹を生育・肥大させます。この時期の秋肥は来年度の一番茶の形成および秋の光合成と貯蔵養分の蓄積に不可欠です。8月中旬~9月上旬に肥効の長続きする有機質肥料や緩効性肥料を主体に、窒素成分11~16㎏を施用します。また、リン酸は9㎏/10a、カリは10㎏/10aを施用し、必ず深耕して土壌と混和しましょう。
病害虫防除
基幹防除として、カンザワハダニやチャノミドリヒメヨコバイ、チャノキイロアザミウマの防除を行いましょう。クワシロカイガラムシ(第2世代)の防除は幼虫のふ化を確認するなど発生状況に応じて行ってください。
また、この時期は炭たん疽そ 病などの病気の発生も多いため、茶園を充分に観察し、的確な防除に努めましょう。
散布作業前には農薬ラベルをよく読み、使用基準は必ず守り、マスクなどを着用して安全な作業を心掛けましょう。 病害虫の予察、防除については各地区の営農経済センターへご相談ください。