1年間の病害虫防除も10月・11月でほぼ完了します。秋整枝のタイミングにも注意し、翌年の一番茶に影響が出ないようにしましょう。
病害虫防除
カンザワハダニ
10月下旬~11月上旬頃に発生のピークを迎えます。防除のポイントは、発生初期に重点を置くことです。葉の裏側によくかかるように散布量を多め(10a当たり400ℓ)にして、丁寧に散布しましょう。薬剤の選択にあたっては、抵抗性個体の出現を防止するため、同一系統薬剤の連用は避けましょう。
チャトゲコナジラミ
10月下旬頃に若齢幼虫が発生のピークを迎えます。マシン油を除く登録剤は、卵や若齢幼虫を中心に作用するため、この時期が防除適期となります。薬剤を散布する際は幼虫の生息部位が裾芽や葉層内の葉裏であることを意識して、丁寧に散布しましょう。生息部位である裾部や葉層内を適期(成虫発生期以外)に整せん枝で除去する耕種的防除も有効です