あけましておめでとうございます。
ご家族お揃いでお健やかに新年をお迎えのこと心からお慶び申し上げます。
旧年中は当組合の各事業ならびに運営に対し、格別のご理解とご支援を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、昨年は、ロシアによるウクライナ侵攻が長期化する中、さらにパレスチナや中東問題の表面化など国際秩序が激変し、世界的な情勢不安が顕著となった1年でした。
また、世界的な穀物需要の増加やエネルギー価格の上昇、円安の影響により、農業においても、生産に欠く事ができない肥料・飼料・燃料等の生産資材価格は高止まりしました。
こうした情勢により、今年25年ぶりの改正に向かっている「食料・農業・農村基本法」では、食料安全保障とあわせて持続可能な農業・農村の実現には大きな柱であり、これまで組合員の皆さまが築いてこられた農業を次世代へつなぐため、国内生産の拡大や価格転嫁の推進など、持続可能な農業の道筋となるようJAグループが要請をしてきたところです。
令和5年産水稲においては、5月下旬から6月上旬の日照不足、7月以降の高温少雨により収量や品質に大きな影響がありました。当JAにおいても米の集荷数量が計画数量を下回ったことから、米特別集荷運動を実施いたしました。組合員の皆さまの運動に対するご賛同により、約4,000袋の追加出荷をいただき、ご協力をいただきました皆さまに感謝を申し上げます。令和6年は、近江米の新品種「きらみずき」(化学肥料や殺虫・殺菌剤を使用しない栽培またはオーガニック栽培)が本格的にデビューをいたします。「きらみずき」は昨年、他の品種が等級低下となった中、9割を超える1等比率となり、今後の近江米のブランドの一つとして期待をしています。
また、10年後のJAのめざす姿である「豊かでくらしやすい地域共生社会の実現」の取り組みとしましては、これを実践する部署として「教育文化事業部」を立ち上げました。当部署の大きな役割となるのが「JAファンづくり」であり、組合員をはじめ、地域の皆さまに「協同組合」の理解促進をすすめるとともにメンバーシップ強化へのきっかけとなる「くらしの活動」を活性化させています。昨年11~12月には、組合員加入促進運動を実施したところ、新たに240名のご加入をいただきました。
令和6年度は、甲賀郡農協、甲西町農協、石部町農協が合併し、甲賀・湖南地域が一つになってから30周年となります。これからも組合員を取り巻く環境変化に柔軟に対応しながら、新たなデジタル技術の導入などを進め、組合員の皆さまとともに地域共生の未来を作り上げるため、役職員が一丸となり取り組んでまいりますので、一層のご支援とご協力をお願い申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。
代表理事組合長 池村 正