8月に入り、本格的な台風シーズンを迎えました。台風対策として、台風通過前は十分に水を張って排水路の詰まり等の点検・補修を行い、台風通過後は冠水した場合、葉先を水面に出すよう、速やかな排水に努めましょう。
また、8月下旬頃から収穫時期を迎えます。収穫作業の重要ポイントは、収穫適期の見定めです。稲の出穂後、気温が高く経過した年は穂の登熟日数が短くなる傾向があります。
早生品種である「みずかがみ」「コシヒカリ」だけでなく、中生品種でも出穂後30日が過ぎれば準備を始めましょう(5月上旬の田植えの場合、盆明け早々に成熟期を迎えることが予想されるため、早めの準備が大切です)。
収穫は、青籾の残存率が10~15%になった頃に行います。なお、青籾の残存率50%程度の場合、収穫の目安は約7日後となります。
■適期収穫のポイント
①ほ場に入り、葉色ではなく穂をしっかり確認する
②上から3~4本目の枝し梗こうにつく籾がすべて黄化した頃
③青籾の残存率が10~15%となった頃
【収穫を早くすると…】
→籾水分が高く乾燥経費がかかる。青未熟粒の発生
【収穫を遅くすると…】
→胴割れ米や茶米の発生につながる