
土山茶・朝宮茶
近江は、日本でもっとも古くから
お茶が育てられてきた土地のひとつ。
滋賀の南、土山と朝宮。
受け継がれてきた、二つの銘茶です。

日本茶はじまりの地、近江。
およそ1200年前、805年のこと。
唐から帰国した最澄が、ひとつかみの茶の実を
比叡山のふもとに播いたとされています。
今の大津、日吉大社のあたりです。
日本のお茶の歴史は、
ここ近江の地からはじまりました。
近江の南、
二つの茶所。
Two Lands, Two Teas

近江の南、滋賀県の甲賀市。
ここに、二つの茶所があります。土山と、朝宮。
同じ市内の土地でありながら、一方は野洲川沿いの丘陵に、もう一方は霧の立つ山あいに、それぞれの茶畑が広がります。育つ土地が違えば、お茶のおもむきも変わってきます。
長い時間をかけて、土山には土山の味わいが、朝宮には朝宮の味わいが、それぞれに育まれてきました。
滋賀のお茶の9割以上は、ここで生産されています。
土山茶
Tsuchiyama–cha
野洲川の丘陵で、深まる旨味。
土山茶のはじまりは、室町時代までさかのぼります。文和五年(1356年)、京都・大徳寺から一粒の茶の実を持ち帰った常明寺の僧・純翁が、これをこの地で育てたと伝えられています。
それから三百年あまり、江戸時代に入った頃のことです。永雲寺の僧・天嶺が茶を広く栽培するようになり、村人にも、東海道を行き交う旅人にも、これを惜しみなく分け与えたといいます。「あけぼの茶」と呼ばれて街道筋の名物となり、今に続く土山茶の礎となりました。
「坂は照るてる、鈴鹿は曇る、あいの土山雨が降る」
——馬子たちはそう歌い、安藤広重もまた、東海道五十三次に土山の雨景を描き残しました。お茶と街道、雨と旅人。土山という土地は、長くそうした風景のなかにありました。

歌川広重《東海道五拾三次之内 土山 春之雨》東京富士美術館蔵
「東京富士美術館収蔵品データベース」収録
https://www.fujibi.or.jp/collection/artwork/04370/
その土山で、今も茶畑が広がるのは、野洲川沿いのなだらかな丘陵地です。長い日照と、清らかな水。この恵まれた土地で育つ土山茶は、まったりとした、深い味わいが持ち味となりました。
土山でとりわけ盛んにつくられているのが「かぶせ茶」です。摘み取りの前に、茶葉へそっと覆いをかける。日の光をすこし遮ることで、渋みが引き、旨味が前へ出てきます。その味わいは、全国・関西の茶品評会で、幾度も農林水産大臣賞に受賞するなど、高い評価を得ています。


朝宮茶
Asamiya–cha
霧の山あい、香りの銘茶。
朝宮にお茶の栽培が伝わったのは、およそ1200年前。嵯峨天皇の御代に茶の実を植えられたのが起源といわれます。日本でもっとも古くから茶づくりが続けられてきました。
なぜこの地で、これほど長く茶が育てられ、茶人に愛されてきたのか。理由は、土地そのものにあります。


標高450メートルから550メートル。昼夜の寒暖差が激しく、朝には深い霧が山肌をくだってきます。茶の栽培に、これ以上はないという自然環境です。山あいに段々と切り拓かれた茶畑が、日本で最も香りが良いとされる茶葉を育ててきました。
俳人・松尾芭蕉も、この朝宮を何度となく訪れています。残された一句があります。
「木がくれて 茶摘みも聞くや ほととぎす」

茶葉の香りを存分に引き出すため、朝宮で今も主流とされているのが「若蒸し」です。
蒸し時間を短くおさえる、伝統の製法。淹れれば、湯のみに淡い山吹色が満ちて、立ちのぼる香気が口いっぱいに広がります。
この山吹色は、煎茶が本来もっていた色合いです。朝宮は今も、その色を守り続けています。
朝宮茶は、日本五大銘茶のひとつに数えられ、日本最高峰と呼ぶにふさわしいお茶です。全国・関西の煎茶の品評会でも、農林水産大臣賞を幾度となく受賞するなど、高い評価を得ています。
商品ラインナップ
Product Lineup
JAこうかは、高品質な土山茶と朝宮茶の茶葉を
使用した製品を取り揃えております。
リーフ茶
ギフト
その他製品
JAこうか
農産物直売所
(現地購入)
JA’s Farmer’s Market
| 店舗名 | 住所 | 電話番号 | 営業時間 | 定休日 |
|---|---|---|---|---|
| 花野果市水口店 | 滋賀県甲賀市水口町水口6111-1 | 0748-62-0711 | 9:00~18:00 | 年始 |
| ここぴあ(指定管理施設) | 滋賀県湖南市岩根4528-1 | 0748-72-5552 | 9:00~18:00 | 年始 |
直売所では、ギフト用の包装・のしも承ります。スタッフへお気軽にお申し付けください。
※お取り置きはできません。在庫状況によって売り切れの可能性がありますことご了承ください
愉しみ方
How to Enjoy
土山茶・朝宮茶の、愉しみ方。
丁寧に、ゆっくりと。
香気も旨味も、低温で淹れることで
もっとも引き出します。
①お湯を計る
湯を湯のみに八分目まで入れ、50~60度まで冷まします(30秒ごとに約5度下がります)。

②茶葉を計る
一人分3~5gを急須に入れます。

③湯を注ぐ
冷ました湯を、急須に注ぎます。

④蒸らす
1分半ほど蒸らし、茶葉が7〜8割ほど開いたら飲みごろです。

⑤回し注ぎ
濃さと量が均一になるよう、複数の湯のみに少しずつ回し入れます。

⑥注ぎきる
いちばん旨味の凝縮する、最後の一滴まで注ぎきり完成。

⑦二煎目
二煎目は、一煎目よりやや高めの湯で。急須に注いだら、すぐに湯のみへ。一煎目とはまた違った味を愉しめます。














