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農のこと

【1月の営農情報】生産履歴・GAP実施点検シートの記帳

生産履歴・GAP実践点検シートの記帳

 当JAでは、組合員の皆さまが農産物を生産する際の作業工程を、消費者の求めに応じて開示できるよう、生産履歴として記録しています。また、農業を行っていく上で考えられるリスクを回避するため、GAP実践点検シートの記帳に取り組んでいます。様式や記入例は花野果市水口店・石部店、ここぴあ、当JAホームページでご確認ください。

 

■目的

〈消費者に、安全・安心を届ける〉

 消費者の食の安全に対する関心は高く、その声に応えることが求められています。農産物の生産において重要とされることは、食品としての安全を確保することです。消費者はその農産物が安全で安心なのかを見た目では判断する事ができないため、生産履歴は消費者に『安全・安心』を届けるための証明書となります。

〈GAPでリスクを管理〉

 農業を行っていく上で考えられるリスクには、異物混入や不適切な農薬使用など食品安全に関するリスク、ドリフト被害や廃棄物による汚染など環境保全に関するリスク、農機具による事故や農薬散布時による中毒など労働安全に関するリスク、従業員の離職などの農業経営に関するリスクなどがあります。

 農業を経営していく上で、これらのリスクの中の危害となる要因を特定して対応策をとり、その効果の検証・見直しを行うことで、リスクを低減することができます。

 農業者を守るためにも、次世代に経営をつなげていくためにも、GAPでリスクを管理することが大切です。

 

マルチの上手な使い方

 畑の表面を資材で覆うことをマルチといい、ワラや刈り草などの天然素材のものから、軽くて扱いやすいポリフィルムまでいろいろな素材があります。

  ポリフィルムのマルチには、①土壌水分の蒸発や肥料・栄養分の流出を防ぐ、②土壌浸食や雨によって地表が硬くなるのを防ぐ、③雨水の跳ね返りを抑える、などの効果があります。さらに、色や素材によって害虫忌避や、地温の保温・抑制、雑草抑制などの効果があります。今回はマルチの種類とその特性をご紹介します。

■透明フィルム

 太陽を遮らないため地温上昇に優れるが、黒色フィルムのように雑草抑制効果はなし。秋~冬に使用するほか、夏場の太陽熱土壌消毒にも使用。

■黒色フィルム

 地温上昇効果は透明フィルムより低い。太陽光を遮るため雑草抑制に効果がある。周年使え、長期栽培向き。葉物以外の野菜類に使用。

■二層フィルム

 表と裏の色が違い、それぞれの色に効果が得られる。(例)白黒ダブルマルチ…表が白色になっていることにより地温の上昇を抑えられ、裏が黒色になっているため雑草抑制効果もある。夏場の高温時で栽培する際に使用。

■有孔フィルム

 均一の間隔で植え穴が開いているため、穴あけの手間がかからない。条数、株間ともいろいろなタイプがある。タマネギやスイートコーンなど、点撒きする野菜に使用。

■不織布

 保温効果や風よけ、霜よけ、防虫・鳥効果があり、寒冷紗よりも苗の圧迫が少ない。ホウレンソウやコマツナなどの軟弱野菜の栽培時に直接被せて育てる(べた掛け)。

■タイベック

 地温の上昇を抑制し、光反射を嫌うアザミウマやアブラムシなどの害虫抑制効果や、果実の着色促進効果がある。遮熱性が高いため、低温期の使用は避ける。トマトやネギ、葉物などの野菜や柑橘、落葉果樹、花卉などに使用。

■敷きわら・刈り草

 地温上昇抑制に効果が高い。野菜全般に使用。

 

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